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模型の制作代行と趣味の日記

2020-06

実験企画!自宅でプラスチックにメッキは出来るのか!?

 まぁ変に期待させてもあれなので、結果から言ってしまうと失敗という事になり、記事として上げるつもりは無かったのですが、実験の写真は撮り溜めておりましたし、それに過去に作るといってそのまま無かった事にした、とあるガンプラの現状も書かなくてはならないので、記事として上げる事に致しました。

meki_05.jpg
実験内容はタイトルのとおり、自宅でプラスチックにメッキは出来るのか!?です。

以前ライトセーバーのメッキ復元のため使ったメッキ液。
それを何とかプラスチックに使えないかと始めたこの実験企画。
最初に言ったとおり結果的には失敗に終わり、しかもむちゃくちゃ長い記事となるのですが、良ければ見てやって下さいな!


さて、今回行う電気メッキ。
電気メッキとは簡単に言うと、メッキをする対象物にメッキ液を付着させた状態で電気を通すと、メッキ液内の溶けていた金属が還元反応で対象物の表面に膜を成型し、メッキとなるのです。
真空蒸着メッキのように工場レベルの特別な機材も必要とせず、また毒性の強い廃液も出ない事から、ご家庭でも気軽に出来るメッキなんですね!

メッキ液は金・銀・銅・ニッケルなど様々な種類がありまして、[めっき工房]などで普通に購入する事ができます。
ちなみに当然ですが、電気を通しながらメッキを掛けるため、メッキを掛ける対象物は電気を通す固体、つまり金属に限ります。

しかし今回の企画はプラスチックにメッキを掛ける!なので、対象物はプラスチックで金属ではありません…。
そこで思いついたのが、電気を通す塗料とかないかな…という事。
という事で探してみると…ありましたよ何と!

meki_01.jpg
導電塗料ドータイト!
金属の粒子を含んだ塗料で、本来の使用目的は、エレキギターの内部に塗ってノイズ低減をする物です。
原理はエキレ内部で発生した静電気がドータイトの塗膜内の金属粒子を伝ってアースに送り込まれるといった感じだと思います。

まぁつまり、塗膜が通電するという事は、メッキを掛けられるという事で… !!
これはもう、やるしかねぇ…!!


meki_02.jpg
という事で早速実験!
プラ板の切れカスで実験します。
左はそのままのプラ板、右はサーフェイサーを吹いたプラ板。
なんせ未知の塗料なので、サーフェイサーとの相性も確認しなくてはなりません。

meki_03.jpg
塗装しました。
吹いた表面はミリタリー系に使えそうなくらい超絶つや消しで、金属粒子も塗装前の液体状態から分かるくらいザラザラしており、そして重く、こまめに攪拌させないとすぐに沈殿します。
またその金属粒子のせいで0.3mm口径のエアブラシではすぐにノズルが詰まり、スーパー使いづらいです。

ちなみに左が吹いたままの超絶つや消し状態で、右はちょいと表面をヤスリで削った状態。
削った方は金属粒子がメタリックな輝きをしております。

meki_04.jpg
通電テスト。
筐体のボタン配線を使ってテストしました。
リュウが弱パンチをピシピシ繰り出しているので通電はしているようです。

meki_05.jpg
さて遂にメッキのテストをしましょうか!
使うメッキ液は銅メッキ液!
銅メッキはメッキ界のサーフェイサー的存在で、銅は他の金属より厚くメッキが掛けられて、しかも他のメッキとの相性がバツグンのため、メッキ界では本メッキの前の下地処理として良く使われているようです。

そんでメッキを掛ける構造ですが、まず電池のプラス側に配線を繋げた炭素棒を繋げ、炭素棒には小さく切ったペーパータオルを巻きつけており、そこにメッキ液を染み込ませます。(炭素棒は使用済み乾電池から取りました)
そして電池のマイナス側にも配線を取り付けて準備完了!
ちなみに上で紹介しためっき工房では、このシステムをお手軽化したメッキペンが売られております。

meki_06.jpg
こんな感じに通電させながらメッキ液が染み込んだ炭素棒でドータイトの表面に塗っていきます。
ぬぉっ!茶色くなった!

meki_07.jpg
メッキ完了。
赤茶色になっているので、表面が銅で覆われた事は確かなのですが、理想とするメッキの表面とは程遠い状態である…。
原因は言うまでもなくドータイトの超絶つや消しの表面で、まずここをクリアしなくては意味がないのである…。

meki_08.jpg
表面処理をして再メッキ。
多少良くなったが、メッキが掛かっていない所が出来てしまい、ムラのある状態に…。
削りすぎて塗膜が薄くなった事が原因と思われる。


うむむ…、どうやらしっかり表面を平面にするには、かなりの厚吹きをしなくてはならないようだ…。


meki_09.jpg
試行錯誤はつづく…。
ドータイト厚吹き→表面処理→脱脂→メッキ→ピカールで研磨、という工程を何度も繰り返し、少しずつコツを掴んでいく。

meki_10.jpg
そして電気系も改良を重ねます。
電池では消耗に伴い電圧も不安定になるので、直流安定化電源を使う事に。
ここらへんは電気メッキペンをAC電源化の改造をしている方に色々ご教授頂き実現しました。




そして…




meki_11.jpg(1024x768)
苦労の末、ここまでピカらせる事に成功!

meki_12.jpg
ぱっと見銅版に見えますが、紛れも無くプラ板でございます!

meki_13.jpg
そして新たなる課題も…。
まれにパチっと光って、こんな感じに溶けてしまう事も…。
本当まれなので、原因は不明…。
ショート…?ではないと思うのだけど…。

meki_14.jpg
そして次の段階であるシルバー化の実験。
上記銅メッキ後にニッケルメッキ液を使うとこうなります。

さて、そろそろ実戦に近い形で実験してみましょうか!

meki_15.jpg
使うのはジャンク箱から引っ張り出してきた1/144ジムの胴体。
メッキがやり易いように腕の穴とか埋めてます。

ドータイト塗装後しっかり表面処理をしていますので、すでに金属粒子が輝いており、もうこれで良いんじゃないか?という状態になってはおりますが、あくまでも下地処理の状態です。

meki_16.jpg
早速メッキを掛けていきます…が、思ったように上手く掛からない…。

meki_17.jpg(1024x768)
メッキが終わった状態。
プラ板の時のように厚くメッキが掛からないのに加え、メッキが掛からない部分もあり、ムラが多く出来てしまいました…。
何故や!?

いや、原因はなんとなく分かります。
最初の方でも似たような失敗はありましたし…。

原因はこうです。
meki_18.jpg
表面処理の際、塗膜を平面になるまで削るので、部分的に薄すぎる部分が出来てしまい…

meki_19.jpg
結果上の図のように金属粒子が接触せず、通電しない部分が出来てしまうという事ですな。
つまり池の中にある小島のような感じですわ。

超絶つや消しのドータイトの表面を鏡面にするにはかなり削らなくてはならないし、かといって厚吹きにも限界がありますし…。
しかも吹きつけ塗装だとエッジ(角)はどうして他所より塗膜は薄くなってしまうしで…、こりゃあかんわ。
プラ板実験はただの平面の板のだったので上手くいきましたが、エッジやモールドのあるプラモデルは通電不良がおきやすくまともにメッキは掛けられませんでした。


という事で今回の実験結果!

自宅でプラスチックにメッキは掛けれるけど…実用性は低い!というかゼロ!!




そして実験に使っていたのはジムの胴体だけではありませんでした…。
meki_20.jpg
以前作っていた旧キットの1/100百式です。
コレの場合ジムより複雑なモールドをしており、しかも平面もやんわりヒケがあるので、ドータイト塗膜の平面化の段階で心が折れて挫折してしまいました…。
写真のパーツ以外にもドータイトを吹いちゃっているパーツもあり、結果このキットは闇飲まとなりましたとさ…。

さてここまでが数年前に行った実験の記録で、メッキを施した物は現在どうなっているかと言いますと…


meki_21.jpg
こんな感じです!
プラ板の方はメッキ後にメタルプライマーを吹いてコーティングしていたため現在でもキレイですが、ジムの方はそのままだったので酸化して凄い色しちゃってますね…。

という事で、自宅でプラにメッキ実験でした!



コメント

いやぁ面白かったです(笑)

虎さんにとっては笑い事じゃないと思いますが。
完成記事もいいですが失敗例や試行錯誤のほうが見てて楽しいし参考になります。

って事で私は普通に塗装する事にします(笑)
リクエストに応じて頂きありがとうございました。

ありがとうございます(笑)
やはり世の中甘くはないですね!

元々ウレタン並みにツヤのある導電塗料があれば、最高なんですけどね~。

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